横浜の歴史発見

日本の伝統と外国の文化が交わる“歴史が息づく街”をめぐる。何気なく通る場所にも、きっと驚くような発見があるはず。

ニホンユウセンヒカワマル

日本郵船氷川丸

[ 山下公園 ]

数々の危機を乗り越え今も人をたのしませる客船

1960年の航海を最後に山下公園に停泊して、横浜港を見守る氷川丸。海を介して国と交流するために、日本の人やものを運ぶ海運の整備が早急に進められていた明治時代。横浜開港をきっかけにした、日本の海運の発達は日本の近代化の歴史とも言える。多くの危機を乗り越え、豪華客船としても旅客を乗せた本船は、華やかな船…

マリンタワーからの氷川丸全景

マリンタワーからの氷川丸全景

バシャミチノガストウ

馬車道のガス灯

[ 馬車道 ]

日本で一番最初に明るい夜を迎えた街

近代日本の夜道をいち早く明るく照らしたのが馬車道の「ガス灯」。明治の終わりごろには一旦姿を消してしまいますが、ガス灯がはじめて点った歴史を大切にし、当時のような街並みを保存してお客さんを迎える馬車道通り。81基ある街灯は、電気ではなくすべて本物のガス灯だって知っていましたか?…

現在では珍しくなったガス灯

現在では珍しくなったガス灯

ニホンオオドオリ

日本大通り

[ 日本大通り ]

作られた当初の景観を保つ、日本初のメインストリート

イチョウ並木やクリスマスなど、イルミネーションが美しい「日本大通り」はその名の通り日本で最初の近代的な道路。現在も通り沿いには大正~昭和初期築の神奈川県の重要な施設が数多く建っている。そのゆったりとした幅のある道路は、横浜港へと通じる道でもあり、横浜らしい建築物が織り成す美しい景観を保ち続けている。…

幅の広さが際立つ大通り

幅の広さが際立つ大通り

ヨコハマサントウ キング・クイーン・ジャック

横浜三塔(キング・クイーン・ジャック)

[ 日本大通り ]

大正・昭和の洋風建築をめぐる横浜3塔物語

現在は都市開発が進み、高い建物も増えた横浜だが、この街には昔ながらの建物がまだまだ多く現存する。関内・日本大通り地区の塔のある建物はトランプになぞらえ、神奈川県庁本庁舎“キング”、横浜税関“クイーン”、横浜市開港記念会館“ジャック”の「横浜三塔」と言われ、古くから愛されている。3塔を一度に見られるス…

大さん橋からの眺め

大さん橋からの眺め

ショウボウキュウキュウハッショウノチ

消防救急発祥之地

[ 日本大通り ]

関内の大火災がもたらした消防の近代化

幕末期、豚屋料理屋鉄五郎から出火、瞬く間に火は関内に広がり、外国人居留地と日本人街の大半が焼失した。通称豚屋火事。そのときすでに外国人居留地消防隊はあったがこの事件をきっかけにより防火対策、消防隊を強化。外国人居留地と日本人居留地を隔て、防火対策として建物と建物が隣接しないように区画整理された。その…

記念碑からほど近い山下町消防出張所には当時の写真がシャッターに描かれている。

記念碑からほど近い山下町消防出張所には当時の写真がシャッターに描かれている。